

結論から書きます。2026年以降のnoteは、PVを取りにいくプロンプトでは伸びません。
理由は単純で、note自身が見ている指標がPVではなくなっているからです。
2026年7月16日、note株式会社のCSO・深津貴之氏が「noteの企業戦略2026骨子」を公開しました。
それを読んだ翌日、私は自分が2年以上使ってきたAI記事作成プロンプトを全面的に作り直しました。
この記事では、何がズレていたのか、どう設計し直したのかを、実際の失敗込みで公開します。
noteでAIを使って記事を書いている方には、そのまま応用できるはずです。
この記事でわかること
| 項目 | 旧プロンプト | 新プロンプト |
|---|---|---|
| 設計の目的 | PVを増やす | 読了率・継続率を上げる |
| 記事の中身 | 一般論のノウハウ | 一次情報が必ず入る |
| 検索対策 | SEOのみ | SEO+AEO+LLMO |
| 出力の質感 | 正確だが他人行儀 | 書いた人の顔が見える |
きっかけは「noteの企業戦略2026骨子」だった
2026年7月16日の夜のことです。
ルームランナーで時速6.2キロ・3キロを歩きながら、なぜかnoteのアプリを開いていました。
本当はYouTubeを観るつもりでした。
そこで読んだのが、CXOからCSO(最高戦略責任者)になったばかりの深津貴之氏が公開した、note社の戦略記事です。
自社の戦略をここまで開示していること自体が驚きでしたが、読み進めるうちに背中が冷たくなりました。
私が組んできたプロンプトは、noteが目指している方向と逆を向いていたからです。
noteが本当に測っているのは「PV」ではない
この記事で最も刺さったのは、指標についての記述でした。
クリエイターのために測るべきKPIとして挙げられていたのは、「創作者と読者の継続率」。
PVではありません。
さらに読み進めると、note社が「やらないこと」として、短期的なPVのためだけに場の質を下げないこと、AIを単なるコンテンツ量産のためだけには使わないことが、はっきり明記されていました。
戦略全体も一貫しています。
創作が生まれ、読者に届き、報われ、また次の創作につながる。
その循環そのものを設計する、という考え方です。
単発でバズって終わる記事は、この循環に貢献しません。
AIが記事を量産する時代だからこそ「誰が書いたか」が効く
もう一つ、明確に書かれていたのがAIとの向き合い方です。
AIがコンテンツを無限に生み出す時代において、noteは信頼できる創作と、人と人との続く関係が集まる場所を目指す。
そういう趣旨の記述がありました。
これは裏を返すと、こういうことです。
- AIが無限に出せるもの(一般論・きれいなまとめ)の価値は下がる
- AIが出せないもの(実体験・具体的な数字・失敗談・固有名詞)の価値は上がる
つまり、一次情報が入らないAI記事は、これから構造的に不利になります。
私のプロンプトは、まさにそれを量産する設計でした。
旧プロンプトの何が間違っていたのか(失敗談)
旧プロンプトの最大の欠陥は、一次情報が入りにくい設計になっていたことです。
正確だけど薄い。読めるけど、また読みたいとは思われない。
そういう記事が量産されていました。
なぜそうなったのか。原因ははっきりしています。
2023年、税務調査が入りました。
2018〜2022年の5年間で副業売上が約7,200万円になっていたのですが、仕訳の勘違いで追徴課税650万円を支払うことになりました。
税務署の方が自宅に来た日のことは、今でも鮮明に覚えています。
そこから「速く量産しなければ」「効率を最大化しなければ」という焦りが強くなりました。
プロンプトの設計思想も、まるごとその発想に引っ張られていったのです。
- とにかく記事を量産する
- SEOで上位を取る
- PVを稼ぐ
この思想で組んだプロンプトから出てくる文章は、正確なのにどこかよそよそしい。
失敗談が入らない。
具体的な数字が出てこない。「この人の記事、また読みたい」という感情が生まれない。
結果、フォロワーは増えず、スキも伸びない。
それなのに私は「テーマが悪いのかもしれない」と、原因を取り違え続けていました。
新プロンプトで変えた3つの設計思想
戦略記事と自分の失敗を突き合わせて、設計を根本から変えました。変更点は3つです。
① 「バズ狙いの構成」から「読了率×継続率の構成」へ
記事の流れを、プロンプトの中に明示的に固定しました。
体験談 → 気づき → やり方 → 背中を押す
この順番です。ノウハウから入らず、必ず体験から入る。
そして各セクションの末尾に、次のセクションを読みたくさせる「橋の一文」を必ず置くよう指示しています。
読了率は、最後まで読ませる仕掛けがあるかどうかでほぼ決まります。AIは指示しなければ絶対にこれを入れません。
② 「一般論のノウハウ記事」から「一次情報必須の記事」へ
プロンプトの必須条件として、次の2つを明記しました。
- 具体的な数字・日付・金額・固有名詞を合計5つ以上入れること
- 失敗談を最低1つ入れること
条件を満たせない場合は、AIに書かせるのではなく「ここに体験を入れてください」と穴を空けさせる。
これで、薄い一般論が混ざり込む余地を潰しました。
③ 「SEO最優先」から「SEO+AEO+LLMOの三刀流」へ
ここが2026年の本題です。
- SEO:検索エンジンで上位に表示させるための最適化
- AEO(Answer Engine Optimization):ChatGPTやGeminiなどのAIが回答を生成する際に、情報源として参照されやすくする設計
- LLMO(Large Language Model Optimization):より広く、大規模言語モデル全般に見つけられ、引用されやすくするための設計
これはnote社の戦略とも噛み合っています。
戦略記事の中には、人が読むための流通だけでなく、AIが情報を探し・整理し・紹介する時代の流通にも対応していく、という趣旨の記述がありました。
人にもAIにも見つけられる記事が、これからの標準になります。
具体的にプロンプトへ組み込んだのは次の3つです。
- 各セクションの冒頭に結論を置く(AIは冒頭の1〜2文を抜き出して引用する)
- FAQスタイルの見出しを入れる(質問文の見出しは、そのままAIの回答候補になる)
- 固有名詞と数値を省略しない(曖昧な表現はAIに引用されない)
実際に使ってみて変わったこと
一番大きな変化は、「AIっぽさ」が消えたことでした。
具体的には、次のような癖がほぼ出なくなりました。
- 「重要です」「大切です」の連発
- 段落の書き出しが「また、」「さらに、」「そして、」で続く
- 「〜ではないでしょうか」で締める曖昧な結論
- 中身のない前置きが3行続く
そして何より、書いていて気持ちがいい。
これが一番大きいかもしれません。
私は55歳の会社員管理職で、副業に使える時間は1日1時間ほどです。
18時に退社して帰宅し、ルームランナー、夕食、21時前から作業1時間、22時にはNetflixでダラダラ。
その条件で365日続けています。
この時間の中では、記事の本数を増やすより、1本の精度を上げるほうが結果的に効く。
今回の改訂は、その答えになりました。
今日から使えるチェックリスト
プロンプトを書き換えなくても、既存の記事に対して次の6項目をチェックするだけで質は変わります。
- [ ] 冒頭が体験から始まっているか(ノウハウから入っていないか)
- [ ] 具体的な数字・日付・金額・固有名詞が5つ以上あるか
- [ ] 失敗談が1つ以上入っているか
- [ ] 各セクションの1文目が結論になっているか
- [ ] 各セクションの最後に「次を読ませる一文」があるか
- [ ] 質問形の見出し(FAQ)が入っているか
このうち3つ以上欠けている記事は、PV型の設計になっている可能性が高いです。
よくある質問(FAQ)
Q. AEOとLLMOは何が違いますか?
A. AEOはChatGPTやGeminiなどの回答生成において、情報源として引用されることを狙う最適化です。
LLMOはより広い概念で、大規模言語モデル全般に発見・理解・引用されやすい構造を持たせる設計を指します。
実務上は「結論を先に書く」「FAQ見出しを置く」「固有名詞と数値を省略しない」の3点がどちらにも効きます。
Q. AIで書いた記事はnoteで不利になりますか?
A. AIを使ったこと自体は問題になりません。不利になるのは、一次情報が入っていない記事です。
実体験・具体的な数字・失敗談が入っていれば、AIを使っていても読者との関係は積み上がります。
Q. どのAIを使えばいいですか?
A. Claude・ChatGPT・Geminiのいずれでも動きます。プロンプトの設計がしっかりしていれば、モデルの差より指示の差のほうが出力に効きます。
Q. PVを追うのはもう無意味ですか?
A. 無意味ではありません。ただし単独で見る指標ではなくなりました。
note社自身、PVを見るなら読了率や継続率もセットで見る、という考え方を示しています。
PVは「入口の数」であって「関係の数」ではない、と捉えるのが正確です。
Q. 50代からでも間に合いますか?
A. 間に合います。私は55歳、作業時間は1日1時間です。
必要なのはスマホよりPCと老眼鏡、そして再現性のある仕組みだけです。
まとめ
- note社が測っているKPIは、PVではなく創作者と読者の継続率
- AI時代に価値が上がるのは、AIが出せない一次情報
- 新プロンプトの変更点は「読了率×継続率の構成」「一次情報の義務化」「SEO+AEO+LLMOの三刀流」の3つ
- 本数を増やすより、1本の精度を上げるほうが継続率には効く
改訂後のプロンプト全文を公開しています
ここまで読んで、「設計思想は分かった。
あとは実際のプロンプトの文章が欲しい」と思われた方も多いはずです。
改訂版プロンプトの全文(約9,900字)を、noteで公開しました。
コピペして、記事テーマのURLかメモを貼り付けて実行するだけ。STEP 0の構成設計からハッシュタグの選定まで、一発で出力されます。
Claude・ChatGPT・Geminiのどれでも動作します。
そして、いちばん納得していただけると思うのは、この記事自体がそのプロンプトで作られているという点です。
出力の質は、いま読んでいるこの文章がそのまま証拠になっています。
含まれているもの:
- プロンプト本文の完全版(コピペ用・約9,900字)
- 体験談 → 気づき → やり方 → 背中を押す、の構成指示文
- 一次情報を強制的に引き出す質問設計
- AEO・LLMO対応の見出しと結論配置の指示
- 「AIっぽさ」を消すための禁止表現リスト
入力欄と筆者プロフィール欄を自分用に書き換えれば、そのまま毎日使えます。
私が1日1時間の副業で365日続けられているのは、この仕組みを作り込んでいるからです。
これから継続して記事を書いていきたい方は、ぜひ手元に置いてください。






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